| 大阪ドーナッツクラブ >>HOME >>プロフィール >>お勧めリンク | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ハムエッグ大輔の “a LITTLE about a LOT” 2006年12月06日 ご冗談でしょう、ロダーリさん 3 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 児童文学におけるイラストの役割とは、対象読者であるところの児童に視覚イメージを加えることで、より内容を理解しやすくすること。この視覚から入ってくる情報というのは、大きなウェイトを占めます。確実に立派な作品の一部だと思います。ジャンニ・ロダーリは子供たちを一つの大きなテーマにしていた、と前々回述べました。ではこの自らの作品に対するイラストについて何を思っていたのでしょうか? 返答によっては斬る。別にどうでもよかったと言うのなら、それは読者である児童への侮辱ですぞ。まあお亡くなりになった今となっては答えは雲の上ですな。 ここで一旦話をまとめるとですね、ジャンニ・ロダーリの作品に挿入されているイラストは、重要な作品の一部にも関わらず、作者本人の意思とは別のところで作られ、そして何度も改訂されている、と。この事態は他国へ翻訳されるとなるとさらに悪化します。例として一冊とりあげましょう。 こちらは、ムナーリがイラストを描いた1966年作「La torta in cielo」。 ![]() そしてこちらは、日本版「空にうかんだ大きなケーキ」。 なんてこった、全然違うやん。例えば「これが日本語に翻訳されたあなたの本です」と、ロダーリのもとに持っていったらどんな反応をしただろう。さすがに「なんてこった、全然違うやん」と言ってくれたでしょうか。日本版だけでなしに、ドイツ版もフランス版も違うイラストが用いられております。おそらくは版権の問題があるのでしょう。もちろんイラストもセットで翻訳、出版されているケースも多々あります。でもそれは、もっと小さい子に向けた絵本や、「星の王子さま」などの、イラストが文章とセットになるほどの市民権を勝ち得たケースに限られており、先に述べたような状態のロダーリの作品は、もれなくあてはまりません。 みなさん、不躾ですがゴードン・リッシュなる人物をご存知でしょうか? アメリカの短編作家レイモンド・カーヴァーを見出した、文芸雑誌「エスクァイア」の敏腕編集長です。彼はカーヴァーの初期作品を雑誌に掲載する前に改ざんしまくったことで有名です。ある時など作品の最後の段落をまるまる省いてしまったとか。カーヴァーはそれがいやで後年初期の作品をだいぶ改めたらしいです。さて、声を大にして言いたい。ここ児童文学界には今もなお、名も無き、そして無意識のゴードン・リッシュが横行しているということを!「それって取り立てて言うほどのことなの?」とおっしゃる方もいるかもしれません。でも僕はずっとジャンニ・ロダーリの作品を読んで、見て、何かひっかかる感じがしてたんです。で、最近やっと作家とイラストレーターの関係性っていうことに気づいて、ひっかかってたのはこれだったんだなあとすっきりしました。そしてこれは何もジャンニ・ロダーリ一人だけに言えることではなくて、例えば、「ピノッキオ」などの有名作品になってくると、それはもうたいへん。 (「長靴をはいたピノッキオ」シリーズへとつづく) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 大阪ドーナッツクラブへのお問い合わせ・ご質問・ご要望などは、 以下のアドレスまでメールをお寄せください。 info*osakadoughnutsclub.com (*を@に変更してご利用ください) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Copyright 2005-2008 Osaka Doughnuts Club "Almost" All Rights Reserved. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||